無事初日を迎えることができたら、翌日以降も焦らずゆっくりと徐々に遊んであげる時間を増やしたり、おやつをあげたりして信頼関係を築いていきましょう。
お散歩にも連れていきたいところですが、まずは動物病院で
健康診断やワクチン接種の相談をしていきましょう。
それまでは他の犬との接触は避けてくださいね。
【子犬を迎えた翌日以降にすること】
①動物病院で健康診断・ワクチン接種の相談
子犬が自宅にやってきたらなるべく早めに
動物病院で健康診断をしてもらいましょう。
体重測定や血液検査、尿検査、寄生虫検査などを早い時期にしておくことで、今後病気の早期発見にも繋がります。
初めて動物病院に行く際は、今まで接種したことのある
ワクチン接種の証明書など、なるべく犬のことがわかる書類を
持参して行くと、今後のワクチン計画などの相談がスムーズです。
また、動物病院には体調の悪い動物たちもたくさんいますので
接触しない様にキャリーケースなどに入れて、外に出さない様にしましょう。
生後2ヶ月ほどの子犬なら、1回目のワクチン接種を受けていると思いますが、1回目の時に母犬からの移行抗体がまだ残っていた場合新しい抗体が作られず、ワクチンの効果が失われてしまいます。
抗体には個体差がありますので、1回目のワクチン接種の約1ヶ月後に2度目のワクチン接種、そのまた1ヶ月後に3度目のワクチン接種が行われます。
獣医によっては2回目で終了となる場合もありますので、
獣医と相談して決めていきましょう。
その後もワクチンの効果は約1年とされていますので、
毎年1回はワクチンの接種が必要となります。
約3回のワクチン接種が完了すれば、外に散歩に連れていき
他の犬や動物たちとも接触が可能になります。
②しつけトレーニング(初級編)
子犬はまだまだ小さく、しつけをするのはまだ早いかも?
と思いがちですが、犬は人間の何倍もの速さで成長していきます。
小さい時期から簡単なしつけを初めていきましょう。
トイレのしつけは初日から始まっていますが、
引き続き慣れるまではトレーニングをしていきましょう。
またトイレと同様にしつけの第一歩となるのが、
名前を覚えさせることです。
犬に名前を認識させるにはしっかりとアイコンタクトを
とって名前を呼んであげることです。
名前を呼んで振り向く様になったら、沢山褒めてあげましょう。ご褒美のおやつをあげるのも有効です。
自身の名前が分かってる来る様になったら、
名前を呼んだ時に飼い主の所に来る様に教えていきましょう。
注意点としては、怒る時に名前で怒らないということです。
名前を呼ばれた時に怒られる(悪い事が起きる)と覚えてしまうと
名前を呼ばれても飼い主の所に来なくなってしまいます。
叱る時は、「ダメ!」「ノー!」など家族で一つの言葉に決めて
おくと犬も混乱せずにすみます。
生後2〜3ヶ月の時期に子犬がキャンキャンと吠えると
お困りの方も多いです。
吠えるには大きく分けて
⒈要求吠え
⒉無駄吠え
の2つの種類がありますが、
この時期の子犬が吠えるのはほとんどが1番の要求吠えです。
お腹が空いた時や、寂しい時、トイレの後で汚れている時など
に吠える事が多いので、
子犬が何を要求しているのかを見極める事が大事です。
お腹が空いているならご飯をあげる。
ケージが汚れているなら綺麗にしてあげる。
寂しくて泣いているなら、遊んであげる。
これで泣き止むか試して見ましょう。
もし必要以上に吠える様なら、無視することも必要です。
吠えれば飼い主さんが遊んでくれると
思い込んでしまう場合もありますので、
原因なく吠える場合は心を鬼にして無視し続けましょう。
吠えても何もいい事がおきないんだな。と学習すれば
吠えるのをやめてくれます。
あまりに吠えるからと人間が妥協して、
犬に構ってしまうと、しつこく吠えれば
飼い主さんが構ってくれると覚えてしまいますので、
一貫して無視してください。
吠えるのをやめて大人しく過ごしてくれたら、
褒めてあげましょう。
犬のしつけは根気がいりますが、子犬のうちから
しっかりしつけをすれば成犬になった時に楽になりますよ。
頑張りましょう。
③子犬の社会化と外へのお散歩
子犬の社会化は全てのしつけの基本となります。
子犬の時期に適切な社会化が出来ていないと
知らない人に吠える・噛む、インターフォンに吠える、他の犬に怖がる・吠える、来客時に吠え続ける。などの問題行動の原因になります。
子犬の社会化期は生後2〜4ヶ月の時期と言われており、
この時期に人間社会に慣れさせる事がとても大切。
ただこの生後2〜4ヶ月の時期はワクチン接種が完了しておらず
外に散歩に連れていき他の動物との接触が出来ない時期にあたります。
ではどうすればいいか?というと、
外に出していけない訳ではないので、
抱っこ散歩がおすすめです。
抱っこ散歩とは・・・犬を抱っこしながら外を歩く事。
まだ地面を歩かせる事は出来ませんが、抱っこで外に連れていき
車や自転車で走る人など、外の世界を見るだけでも十分な効果が得られます。
また、自宅に友人を呼んで犬と遊んでもらうのも効果的。
飼い主だけではなく、色々な人と関わる事が大切です。
それにより社会の出来事に対応できる様になっていきます。
子犬をたくさんの人に会わせてあげてくださいね^^
ちなみに意外と知られていないのが、
第2の社会化期。
これはワクチン接種が終わり、自分の足で散歩が出来る様になった時期にあたります。
最初の社会化期に記憶したものを実際に自身で
触れたり、匂いを嗅いだりして確認して行く時期です。
またこの時期からは、他の犬とも触れ合う事が出来ますので、
子犬〜老犬までいろんな犬とコミュニケーションを
とらせてあげましょう。
人や犬だけでなく、行ったことのない環境に触れさせることでも
適応能力を養って行く事が出来るので、
車に乗る事や、山・海など色々な場所で経験を積み
勉強させて行くことも飼い主の務めです。
沢山犬と一緒にお出かけしましょう!