もうすぐバレンタインデー!
チョコレートを購入したり、自宅で手作りチョコレートを作ったり、何かとチョコレートが身近な季節がやってきました。
誤ってチョコレートを犬が口にしてしまった!なんてことも?!
そこで今回は犬がチョコレートを食べても大丈夫なのか?チョコレートが与える影響をまとめます。
もくじ
【犬にチョコレートはダメな理由】
なんとなく聞いたことがある方もいらっしゃるかも知れませんが、一般的に犬にチョコレートはNGと言われています。ではなぜチョコレートを犬が食べてはいけないのでしょうか?
理由は、カカオに含まれる「テオブロミン」という成分が関係しています。「テオブロミン」はカカオなどに含まれる成分で、チョコレートには0.5〜2.7%「テオブロミン」が含まれています。
人間にとっては害になるほどの量ではありませんが、犬は「テオブロミン」の代謝速度が遅いため害になる可能性があります。
【犬がチョコレートを食べてしまった時に考えられる症状】
犬がチョコレートを食べてしまった場合、チョコレート中毒を起こす可能性があり、以下の症状がでる場合があります。
消化不良・脱水症状・過度の興奮・心拍数の低下・嘔吐・下痢・発熱・震え・痙攣など。
酷くなるとてんかんのような発作を起こして死に至ることもあります。
【犬に影響がでる時間とチョコレート致死量は?】
チョコレート中毒は一般的に、チョコレートを食べてしまってから6~12時間後に症状が現れることが多いです。ただ、12時間を過ぎても安心はできません。犬はチョコレートに含まれる「テオブロミン」を分解するのに時間がかかるので、念のため口にしてから24時間程度は注意が必要です。
では、犬はどのくらいの量のチョコレートを食べると危険なのでしょうか?
あくまで目安にはなりますが、犬が死に至る可能性のある致死量は、犬の体重1kgに対し、「テオブロミン」約100~200mgと言われています。
また犬によって個体差もあり、20g程度でも症状が出てしまうこともあります。特に大型犬よりも小型犬の方が症状が出やすくチョコレート中毒になりやすいので、特に注意しましょう。
チョコレートにどれくらいの「テオブロミン」が含まれているかは下記の表に簡単にまとめましたので参考にしてみてください。
チョコレートの種類 | チョコレート100g中に含まれるプオブロミンの量 |
高カカオチョコレート | 平均 805mg |
普通のチョコレート | 平均 247mg |
上記のことから、約3kgの小型犬で300〜600mgのテオブロミンを摂取すると致死量という計算になります。普通のミルクチョコレートの量で換算すると、約120〜250g弱のチョコレートを摂取すると致死量に値します。
一般的な、板チョコと言われるチョコレートは50g位のものが多いので、板チョコ2枚以上を食べると危険ということになります。基本チョコレートを100gも摂取することはあまりないかと思いますが、チョコレートは犬も好きな味なので、特にバレンタインシーズンなどでお菓子作りをしたり、大量のチョコレートを扱う場合は犬の口に入らないように注意しましょう。
また、最近流行りの高カカオのチョコレートはテオブロミンの含有量がミルクチョコレートより3倍以上ありますので、約40g(板チョコ4/5枚程度)のチョコレートでも致死量に達してしまいますので特に注意が必要です。
※注意※
致死量とは死に至る可能性がある量です。チョコレート中毒はチョコレートの量が少量でも症状がでる可能性が高いので、少ない量でも安心せず経過観察、もしくはすぐに病院へ相談しましょう。
【心配な場合はすぐ動物病院へ】
犬がどの位のチョコレートで、チョコレート中毒になってしまうかは個体差がありますので、誤って犬がチョコレートを食べてしまった場合は、すぐに病院に行くことをおすすめします。
その場合は、
①いつ食べたか
②どの位の量を食べたか
③どんなチョコレートか(チョコレートの包みが残っている場合はその包みを持っていきましょう)
を確認してすぐ病院へ向かいましょう。
以上、犬のチョコレート中毒についてまとめました。
今回の記事のチョコレートの量はあくまでも参考量です。特に体の小さな小型犬や、犬の体質で少量のチョコレートでも中毒の症状がでる可能性があります。少量だからと安心せず、心配な場合は慌てずにすぐに動物病院で対応してもらいましょう。
また、本当に大事なことは犬がチョコレートを食べてしまわないように、飼い主が注意することです!あなたの大事な愛犬が大事に至らないように、犬の手の届くところにチョコレートを置かないようにしましょうね。