犬を初めて飼った方は特に、犬の行動に疑問に思うことも多いのではないでしょうか。
犬には野生の頃から引き継いでいる習性があり、いつも当たり前のようにしている犬の行動の理由がわかれば、しつけにも役立ちます。
今回は犬の基本的な行動の意味と習性をまとめました!
もくじ
①群れで生活する・リーダーに従う
犬の先祖はオオカミである事がよく知られていますが、オオカミは基本的に群れで暮らしています。
犬は現在もその習性を引き継いでおり、飼い主の家族を群れだと思い生活しています。そしてその中で、自分の序列を確かめています。よく犬が問題行動を起こすのは、家族の中で自分がリーダーだと思ってしまっている事が多く、群れを守るために吠えて威嚇したりしてしまいます。
人間がリーダーになる事で犬も安心して過ごす事ができますので、しっかりリーダーとして信頼関係を築いて行きましょう。
②リーダーになろうとする
①番でも話しましたが、犬は常に群れの中で序列を築いています。犬にとっての群れは自分たちの生活を守るためにとても大切な存在。その中で、リーダーに適した存在がいなければ、自分がリーダーになり、群れを守ろうとします。
③吠える・威嚇する
インターフォンの音や、誰かが訪ねてきた時に吠えるのは群れを守ろうとする犬の警戒本能です。自分のなわばりに外敵が侵入するのを防ぎ、群れを守ろうと仲間に外敵が侵入した事を知らせようとしています。
しかしペットとして飼うには、無駄吠えしないようにしっかりとしつけをしていく事が必要です。
④マーキングする
家の中や、散歩中にあちこちにおしっこをするマーキング。
これは自分のなわばりである事を主張する行動です。
オスは生後7〜8ヶ月頃から片足をあげてマーキングをするようになります。本能ではありますが、ペットとして飼う上ではこちらもむやみやたらにマーキングしないようにしつけをしていく事が必要。
⑤匂いを嗅ぐ
散歩中に電柱の下のあたりの匂いを嗅いでいる犬をよく見かけますね。
これ実は犬にとっては情報収集なんです。匂いを分析してどんな犬がここを通ったのか情報を得ています。自分のなわばりに他の犬がマーキングをしていると、自分のなわばりを保持しようと、その上からマーキングをしています。
また、自分より明らかに権力を持った犬だと感じた場合は、そこにはマーキングをしません。そんなことまでわかってしまう犬の嗅覚はすごいですよね。
ちなみに犬は、他の犬と会うとお尻の匂いを嗅ぎ合い個体を識別しています。犬にとっての挨拶とも言われていますね。
⑥動いているものを追いかける
犬はかつて獲物を狩るために狩をしていました。その名残の狩猟本能で動くものを見ると追いかけてしまいます。
散歩中に自転車や、走っている人に飛びかかってしまうこともありますので注意しましょう。
またボール遊びやフリスビーで、狩猟本能を満足させてあげるのも有効です。
⑦穴を掘る
室内犬ですと、穴を掘ることは少ないかもしれませんが、散歩にいくと穴を掘っている犬を見かけることもありますね。
これは野生の時に、自分の寝床として巣穴を掘ったり、食べきれなかった獲物を隠しておくための名残です。
筆者の実家では外で犬を飼っていましたが、よく食べきれなかった骨の形のおやつを土を掘って隠していました 笑
本能ではありますが、部屋の中で穴を掘る仕草を至る所でしているようであれば運動不足などのストレスが原因の可能性もありますので注意しましょう。
以上、犬の基本的な習性をご紹介しました。
本能で行なっている行動が多いですが、ペットとして飼う上では困ってしまうこともしばしば。他の人の迷惑になってしまうこともあります。
犬の習性を理解した上でしっかりとしつけをしていきましょう。