最近海外でも人気の秋田犬(あきたいぬ)。
モフモフの体とつぶらな瞳がとっても可愛いですよね!
あまり街中で見かけることは少ないですが、秋田犬とはどんな犬なのでしょうか。
性格と特徴をまとめました。
【秋田犬の歴史】
秋田犬は、その名の通り秋田県原産の犬種です。6つあるの日本犬の一種で、国の天然記念物にも指定されています。
元々は狩猟犬として作出され、徐々に闘犬として広まった犬種ですが、明治末に闘犬禁止令が発令されたこと・洋犬の人気が高まったことなどから数が激減しています。その後大正に入った頃あたりから、秋田犬を保存しようという試みが始まり、昭和2年には「秋田犬保存会」が設立されたことで現在でも秋田犬を守ることができています。この時行動してくれた、同好者の方々に感謝ですね!
秋田犬の呼び方について
皆さんは秋田犬をどのように呼んで(読んで)いますか?
『あきたけん』と呼ばれている方が多いのではないでしょうか。実際に私も以前まではあきたけんと呼んでいました・・。でも正確には、『あきたいぬ』として登録されいるのです!あきたけんの方が呼びやすい為、あきたけんと言われることが多くなってしまったようですね。せっかく現在まで大切に守られてきた秋田犬ですので、今後はあきたいぬと呼ばれることが多くなってほしいですね^^
【秋田犬の性格と特徴】
以下でご紹介する、忠犬ハチ公の物語からもわかると思いますが、秋田犬は忠誠心が強く飼い主にとても従順です。またとても賢く、感受性も豊かな性格です。家族を守るという考えもあるため、見知らぬ人には警戒心が強く、番犬としても有能です。
見た目は、体はがっしりしており、足が長いのが特徴です。また柴犬などと比べると耳に厚みがあり、体も大きいです。冬はとても寒い秋田県で生まれた犬種ですので、モフモフの被毛も特徴的です。
毛色種類:
ホワイト、 ブリンドル(黒、茶、金色などの毛色が混ざったカラー)、フォーン(金色がか ったカラー)、 レッド・フォーン、 レッド、 胡麻
体高平均: メス: 58〜66 cm オス: 64–71 cm
体重平均: メス: 32–50 kg オス: 34–59 kg
【秋田犬の注意点と散歩時間】
小さい子供には注意が必要?!
他の犬種も同様ではありますが、秋田犬は特にがっしりした体格からも分かる通りとても力が強い犬種です。犬に悪気はありませんが、噛み付いてしまったり押し倒してしまったりした場合大きな事故に繋がる可能性があります。
小さいお子様などがいるご家庭では、慣れないうちは子供と犬だけにするのは控えた方が良いでしょう。思わぬ事故や怪我の原因になりかねません。子供だけでなく、犬にとっても悲しいことが起きないように注意が必要ですね。
しつけがとっても重要!主従関係をしっかりと
秋田犬はとても賢い犬ですが、体の大きい犬種ですのでしつけを怠ると飼い主の手に負えない状態になってしまう可能性があります。小さい頃に甘噛みをすることがありますが、これを注意しないと成犬になっても噛み癖が治らず、犬は遊んでいるつもりでも大怪我に繋がってしまいます。また、秋田犬はもともと無駄吠えが少ない犬種ではありますが、声がとても大きいので小さいときにしつけをしておかないと、マンション等の集合住宅ではもちろん、戸建てでも近所迷惑になる可能性があります。
秋田犬のしつけのポイントは主従関係をしっかり築くことです。秋田犬は自分より上の立場の人間には従順ですので、しっかり上下関係を学ばせておけばしつけもスムーズです。
秋田犬の散歩時間
秋田犬はとても体力のある犬種ですので、毎日のお散歩も必須です。
散歩の時間は1日2回、30分〜1時間程度を目安にしましょう。
もちろん犬の体調が悪い時や悪天候の時は様子をみて時間を調節してくださいね^^
【秋田犬は海外で人気?!ザギトワ選手も!その理由とは】
最近では、平昌冬季五輪のフィギュアスケート女子シングルで見事金メダルに輝いた、ロシアのアリーナ・ザギトワ選手が秋田犬を飼いたいと熱望したことを受け、日本からザギトワ選手に秋田犬が贈呈されたことでもはご存知の方も多いはず。
ではなぜ今、秋田犬が海外で人気なのでしょうか。
実は、海外での秋田犬人気の火付け役は、とある映画なのです。その映画とは、2009年にアメリカで公開されたリチャード・ギア主演の『HACHI 約束の犬』という作品。この映画のハチの忠誠心に感銘を受けた人々の間で人気となり、秋田犬を飼いたい!という人が増えたことが海外人気の理由です。
日本の犬が、海外でも好まれていることはとても嬉しいことですね!
こちらからDVDも購入可能です◎
【渋谷駅のシンボル忠犬ハチ公像のモデルは秋田犬?!】
皆さんは忠犬ハチ公のお話をご存知でしょうか?
先ほど映画の件でも少し触れましたが、渋谷の駅のシンボル・ハチ公の銅像のモデルは秋田犬なのです!
ハチ公像のことは知っているけど、ハチってどんな犬?と思っている方のために簡単に忠犬ハチ公の物語をご紹介します。
忠犬ハチ公物語
秋田県で誕生した赤毛の秋田犬『ハチ』。
そして東京帝国大学で教授を務めていた上野。
上野はすでに二匹の犬を飼っていましたが、秋田犬の子犬を飼いたいという思いがあり、当時の価格で30円で秋田犬の子犬を向かい入れました。それが、『ハチ』との出会いです。
この出会いから、ハチは必ず上野が出かけるときは家の玄関・門の前までお見送りをしていました。時には最寄りの渋谷駅まで見送りや迎えに行きました。
ところがハチを飼い始めてから、1年ほど経った頃飼い主である上野が大学で行われた会議のあと脳溢血(のういっけつ)で急死してしまいました。
そのあとハチは何かを悟ったのか、3日間何も食べませんでした。そして上野が死んでしまった後も先住犬の二匹と一緒に渋谷駅に上野を迎えに行ったそうです。
ハチはその後、何度か他の家に預けられましたが、その度にトラブルで家を移されてしまいました。結局渋谷にある上野宅に戻されたハチですが、そこでも畑の作物を荒らすなどのトラブルで、近くに住む上野宅によく出入りしていた植木職人小林の家へ預けられることになります。小林は昔からとてもハチを可愛がっていたそうです。
この時点で、上野が亡くなってから2年ほど経過していましたが、この頃からハチは上野がいつも帰宅していた時間になると渋谷駅で上野の帰りを待ち続けていました。
渋谷駅でよく見かけられるようになったハチは、お店の人や通行人・子供などから邪魔扱いされイタズラや虐待されることもしばしばありました。このことを知っていた、日本犬保存会会長の斎藤弘吉はハチのことを可哀相に思い、ハチの話を新聞社に伝えました。これを受け、朝日新聞はハチのことを飼い主を待ちつずける犬として新聞に記事を掲載したのです。
ハチの物語は人々の心をうち、『ハチ公』と呼ばれ可愛がられるようになりました。
こうして有名になったハチは渋谷のシンボルとして現在でも、渋谷駅に銅像がたてられているのですね。
ひたむきに飼い主を待ち続けるハチのことを思うとなんとも言えない気持ちになりますね。天国で、一緒に幸せに暮らしていることを願わずにはいられません。
以上秋田犬の性格や特徴をまとめました。海外でも人気の秋田犬。秋田犬をきっかけに日本の良い文化がもっと海外に伝わっていくといいですね。
ただ、秋田犬はもちろん生き物ですので、人気があるからとよく調べもせずに飼うことがないように注意しましょう。日本犬では唯一の大型犬ですので、よく理解した上で検討してくださいね!
もふもふの被毛がとっても可愛い秋田犬に癒されること間違いなしです^^